静寂と力強さこそ馬の祭りを盛り上げる要素

曇り空がひんやりと肌を撫でる午後、歴史深い社殿にある石畳を踏みしめると、辺りを覆う張り詰めた空気が、胸をそっと抱え込んだ。

遠くで太鼓と笛の調べが絡み合い、蹄音が小石を弾くたび、大地から鼓動が伝わってくる。そんな中で出会った宮城県の馬の祭り。

甲冑姿で列を成し進む様子は、大鳥居をくぐる瞬間にめっちゃ荘厳さを増幅。無言で旗を翻し、装束の縁取りを手で整えては、わずかな動きで宮城県の馬の祭りは緊張感を増すよ。

騎乗者が矢を番え、狙いを定める際は静寂、まるで時が止まった感じに。笛が再び鳴ると、力強く駆ける音が響き、観衆は釘付けにされる。

参道脇に松明が揺れる夕暮れ、行列を支えるささやかな仕草までもが印象深い。甲冑から放たれる鈍い光と影、コントラストがまるで古の記憶を映し出してるように感じられた。

帰路につくころ、胸にはまだ宮城県の馬の祭りで味わった余韻が優しく残り、脳裏に焼き付きいつまでも色褪せないだろうと考えながら、足を運んだ道を静かに振り返る。